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レコードチャイナ 配信日時:2012年12月2日 6時27分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66993&type=0
中国に残された時間はあと5年、
改革しなければ動乱と武力弾圧の時代に―SP華字紙
2012年11月29日、清華大学社会学部の孫立平(スン・リーピン)教授は
「中国の静かな革命が始まった」
と発言した。
30日、シンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。
29日、北京市でシンポジウム「2013:予測と戦略」が開催された。
その「法制経済から法治社会」セッションで孫教授は次のように発言した。
まず現在の中国の問題は法律が健全かどうか、法が正しく運用されているかどうかではなく、
政府が法治という枠組みに従っていないことだと指摘。
政府は社会を一般市民を管理できなくなり、
市民も政府を信じられなくなる状況となっているが、
こうした苦境こそ法治を導入する改革の原動力になると評した。
現在は中国市民も政府への信頼をわずかに残しているが、それも持ってせいぜい5年程度。
この5年間に改革が行わなければ、社会の混乱と武力鎮圧の道しか残らなくなる
と警告した。
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「残された時間はあと5年」
というのは衝撃的だが、そう言わしめるほどに中国に危機が迫っているということだろう。
一触即発といったところかもしれない。
まだ、政府は民衆のコントロールが出来ているし、民衆もそれにしたがっている。
反日デモをみていれば、
やらせのデモはうまく機能している。
だが、それが次もそうなるとは限らない。
デモのやり方を身で学んでしまった民衆は、何かのきっかけで暴動化する。
この反日デモは、暴動の予行演習を民衆に訓練したようなものだ。
そこで当局としては、高まる民衆不満を宥めるために、周辺諸国への圧力を強めている。
パスポート問題などは、その典型で、やらなくてもいいものをやっている。
そうすることによって、民衆の視線を周辺諸国、特に日本、ベトナム、フィリッピンあたりに向けるることで、ガス抜きをしている。
しかしこれは諸刃の刃になる。
この挙動からみて、中国が切羽詰まった状況に追い込まれつつあることは確かなようだ。
「習近平体制支配」の期間の中で、大きなウネリがあることは間違いないだろう。
とくに初めの5年は注視したほうがいい。
その5年の成果次第によって、残りの5年の間にとんでもない状態が吹き出てくる可能性がある。
弾圧の時代がやってくる可能性は確かに大きい。
すくなくとも、向こう10年にわたって、中国が安穏に過ごせるとは思えない。
国内か、それとも国外に向けてか、トラブルが発生するするだろう。
ちょっとしたことが、バタフライ効果を産むことになるかもしれない。
この国の一番の不安要素は、選挙制度がないということで、民衆の姿が見えないということである。
民衆が何処へいこうとしているのか、何を望んでいるのかがまるで見えてこない。
その結果、民塊となってうねっているということである。
その塊がほとんど先の見えぬ状態で盲目的に動き始めたらどういうことになるのか。
それは、中国の危機になる。