2012年12月5日水曜日

中国製造業景気回復へ:本当?

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レコードチャイナ 配信日時:2012年12月5日 7時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=67097&type=0

中国製造業PMI、11月は50.6に上昇=米誌「景気回復を反映」―中国メディア

 2012年12月1日、中国国家統計局と中国物流調達連合会(CFLP)が発表したデータによると、中国の11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は 10月の50.2から50.6に上昇した。
 PMIが50を上回れば、製造業が前月比で拡大したことを示し、50を下回れば、製造業が前月比で縮小したことを示す。
 世界2位の経済体である中国経済に関する些細な動向、データのすべてが、世界の「神経」を刺激する。
 海外メディアは、
 「PMIの上昇は中国経済の回復を示すもので、市場の中国経済に対する自信がさらに高まる可能性がある」
と分析した。
 環球網が伝えた。

 米ウォール・ストリート・ジャーナル誌は1日、
 「中国経済の安定的な回復の継続が、データによって示された」
とする中国物流調達連合会のアナリスト張立群(ジャン・リーチュン)氏の見方を紹介し、
 「中国経済の底打ちに関するさまざまな兆しが見られる中、PMIの上昇により今年最後の時間に中国経済が上向くという市場の自信が高まった。
 PMIの上昇は、中国経済が回復していることを再び示した」
と伝えた。

 また、ブルームバーグは
 「新たな受注と輸出需要の増加に伴い、中国製造業PMIは7カ月ぶりの高水準に達した。
 これは7四半期連続の成長鈍化の後、中国経済回復の楽観的な見通しを示した。
 また中国政府が景気刺激策を実施する上での圧力が軽減された。
 人民元相場も4カ月連続で上昇しており、経済回復の兆しとなっている」
と伝えた。

 海通国際証券の胡一帆(ホー・イーファン)チーフエコノミストは、
 「国内の政策支援により製造業の安定回復が促されている。
 中国の第4四半期の経済成長率は、7.9%に上昇するだろう」
と予想した。

 一方ロイター通信はエコノミストの言葉として、
 「同データは政府投資によるものだ。
 政府は第2四半期より多くのプロジェクトを推進したが、これは経済成長率によっても示されているが、健全な回復とは言い難い。
 中国経済の健全度は9月より改善された」
と伝えた。
 さらに、アナリストは
 「投資加速などの要素が内需を押し上げ、経済回復を今年第4四半期まで維持させた」
と分析した。

 しかし一部のアナリストからは、慎重な声もあがっている。
 あるアナリストは、
 「依然として不明瞭な外部市場が、中国経済低迷のリスクを形成する」
と警鐘を鳴らした。
 IHSグローバル・インサイトのアナリスト2人は、このほどのデータ改善が持続するかについて慎重な態度を示しており、
 経済の脆弱性が存在し続けることを懸念している。
(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/内山)




レコードチャイナ 配信日時:2012年12月5日 4時55分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=67100&type=0

中国企業の3割、「欧州債務危機で収入が減少」―中国メディア

 2012年12月3日、有名会計事務所グループのグラント・ソントン(本部は英国・ロンドン)が、北京で発表した最新の「国際ビジネスアンケート調査報告」によると、中国本土の企業の32%が欧州債務危機により企業の発展が影響を受け、収入が減少したと答えたという。新華社が伝えた。

 また危機が引き続き拡大するのではないかとの懸念から、
 25%がユーロ圏でのビジネス活動が減少すると考えていることがわかった。
 世界全体では、企業の40%が欧州債務危機により業務にマイナス影響が出たと答えた。
 うち54%は欧州債務危機の影響により、収入が3%以上減少したと答え、32%は 6%以上減少したと答えたという。
(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/内山)


 ユーロ圏の低下を、政府がプロジェクト投資で補っているというのが、もっとも妥当な線だろう。
 それをどこまで続けるかである。
 やはりここ数年はユーロの回復は無理とみると、中国は失業者対策に社会プロジェクトの投資を継続しないとならないだろう。
 でないと、経済成長率が落ち、失業者が溢れ、社会不安・不満が鬱積して、危険な状態になる。
 なにがなんでも失業者の増大だけは避けなければならない。



ロイター 2012年 12月 5日 16:24 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE8B402N20121205

中国13年成長率は8.2%に加速、下ぶれリスク残る=シンクタンク

[北京 5日 ロイター] 
 中国政府系シンクタンクの中国社会科学院(CASS)は5日、
 2013年の中国の経済成長率が「8.2%」となり、今年の成長率予想「7.7%」から加速するとの見通しを発表した。
 政府による政策の効果が表れるとする一方、世界経済の不透明感により下方リスクは残ると指摘した。

 社会科学院は中国経済に関する「青書」の中で、中国政府は景気を押し上げるために財政赤字の「適切な」拡大を含む積極的な財政政策を進め、経済の効率性を妨げている税を見直すべきだと指摘した。

 中国政府は2013年の国内総生産(GDP)見通しをまだ示していないが、社会科学院の予測は政府の見解をある程度反映しているものとみられる。

 社会科学院は
 「われわれは2013年の見通しについて、慎重ながらも楽観的にみている。
 考えられる下方リスクを警戒し、十分な政策を準備しておくべきだ」
と指摘した。

 中国共産党の習近平総書記も4日の政治局会議で、安定的な経済成長を実現するために2013年も経済政策の微調整を継続する意向を示している。

 中国経済にはこのところ持ち直しの兆しも出ている。国家統計局が1日発表した11月の製造業購買部担当者景気指数(PMI)とHSBCが3日発表した同月の製造業PMI改定値はともに、製造業セクターの景況感の改善ペースが加速していることを示す結果となった。

 社会科学院数量経済研究所の李雪松副所長は、記者会見で
 「中国政府は比較的大きな財政・金融政策の余地を有しており、必要ならば経済成長の安定化に向けて一段の政策を発動する可能性がある」
と語った。

 社会科学院はまた、増値税(付加価値税、VAT)の税率を引き下げる一方で、同税改革の対象地域とセクターを拡大することを提言している。

 このほかの中国経済指標については、消費者物価指数(CPI)の上昇率が2013年に3.0%になると予想。
 輸出の伸び率は10%、輸入の伸び率は13.7%とそれぞれ見込んでいる。

*内容を追加します。









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