●19日、中国共産党大会が終わり、ロシアは対中関係をどう維持すべきか?
対等なパートナーシップが築けるのか
を考慮しなくてはならないと、ロシア誌が伝えた。
写真は2012年11月、天津市で開催されたロシアの油彩画展。
ロシア人作家による尖閣諸島の絵画が出展された。
ときどき、ロシアは日本に対してメッセージを出す。
それもわかりやすい形で。
「日本は、オレとおなじような形で動け」
といったたぐいのものである。
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年11月22日 8時25分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66687&type=0
ロシアを領土問題で唯一譲歩させた中国、今後は関係性を考慮すべき―露誌
2012年11月19日付のロシアの週刊誌・アガニョーク(ともしび)は、「遥か遠き東方」との記事を掲載。
中国共産党第18回党大会が終わり、
ロシアは中国とどのような関係を維持していくべきか、
対等なパートナーシップが築けるのか、
という問題を考慮しなくてはならなくなったと論じている。
環球時報の 20日付の報道。
中国は現在世界最大の工業品生産国であると同時に輸出国でもある。
2025年には世界最大の経済大国になるとの見通しもあり、経済力が高まるにつれて政治的な影響力も強まっている。
いくら中国の指導者が「平和的台頭」を口にしても、ロシアを含めた周辺国いずれもが、その軍事力の増強を警戒している
と記事は指摘した。
また、記事は
「中国はロシアに領土問題で譲歩させた唯一の国だ」
とし、警戒すべき相手だとしている。
中国はロシア製工業品の輸入を大幅に減らしており、
国際武器市場では競争相手でもあるほか、
ロシアの外交を反米志向へ導こうとしている
と指摘し、さらに
「中国にとってロシアは“唯一の盟友”ではない、対中関係は細心の注意を払う必要がある」
としている。
その根拠として、
1).経済面:
対中輸出が低迷しており、極東・シベリアにおける共同開発でもギャップが生じている。
両国は2009年、極東およびシベリア地区と中国東北地方の協力計画要綱を採択。
しかし、中国側の真の目的はロシアの天然資源のみだ。
2).政治面:欧米に追従しない独自の政治体制をもつ中国は、
米国や日本、インドなどと敵対的な関係にあり、これと友好関係を維持することに利点があるのか、疑問が残る。
3).地縁面:
アジア・太平洋地区よりも欧州で発展していくべきで、中国だけを協力関係の選択肢とすべきではない。
以上の3点をもって、
「ロシアはまず自分の利益を確保した上で中国との関係を発展させていくべきだ」
と伝えている。
』
このメッセージは何を伝えているのか?
ここが面白い。
「みなさんはこれをどう読み解きますか?」
ロシアのメッセージは中国・韓国の解釈だと自国のいいように、日本のメデイアだとどういう訳か日本に不利なように受け取ることが多い。
ロシアはしたたかな外交国家だ。
字面とかその行動の表面だけで解釈できないものをもっている。
でもじっくり読んでみたり、考察をすると、「これは」というものにぶつかることがよくある。
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