2012年11月18日日曜日

中国経済の長期成長には供給が重要となってくる?:新体制の経済理論?

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レコードチャイナ 配信日時:2012年11月18日 20時4分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66505&type=0

中国の経済成長、低コスト依存からの脱却が必要―中国メディア

 2012年11月16日、中国経済にとって、2012年はただの平凡な1年ではなかった。
 従来の国家収益モデルが転換点にさしかかり、基本的要素が変化を迎えたことで、
 中国は「過剰貯蓄」に頼る安価な資本時代に別れを告げなければならなくなった
 これまで低価格とグローバル化のメリットに依存してきた中国は今、各要素の価値を再評価する調整の道を歩み始めている。
 中国は低コストへの依存から脱却することで初めて、経済成長の潜在力を発揮できる
 経済参考報が伝えた。

 中国経済の短期成長にとっては需要が重要だが、長期成長には供給が重要となってくる。
 長期的な供給が需要を決定し、需要の増加は供給能力を超えてはならない。
 これは中国経済の潜在的成長を決定付ける基本的枠組みだ。
 各要素のメリットが減少し、資源価格など一連の制度改革の推進が進むにつれ、中国経済にとって生産要素価格の再評価がある意味強制的なものとなった。

 労働力、環境、資本のグローバル化などの各要素から見ても、中国がこれら基本的要素のメリットを享受できる時期はすぐに終わりが来るだろう。

 第一に、人口年齢構造の変化に伴い労働力供給が変化し、政策や人口構造により貯蓄率が変化し、労働力の再配置により、総要素生産性が変化する。

 第二に、資源的なメリットが減少すれば、経済成長は資源環境のボトルネックに直面する。
 過度な工業化や輸出・投資に依存する、粗放的な成長モデルはすでに持続的発展が不可能であり、資源供給、環境の質、環境収容力、気候変動などに制約を受けている。

 第三に、世界的に資本が安価な時代がまもなく終わる。
 中長期的に見ると、世界の資本流動は今重大な変化を迎えつつある。
 金融危機とソブリン危機は先進国の支出に大きな打撃を与え、
 先進国が主導してきた世界の需要が大きく減少し、需要不足・供給過多という構造的な矛盾が現れた。

 かつての経済グローバル化で存在していた過度な消費・貸付・福利・輸出といったアンバランスが今、解消されつつある。
 消費需要の縮小により貸付規模が減少し、債務再編および再工業化が推進されたことで、先進国の貿易赤字は減少する見込みだ。
 一方で、需要の疲弊、貿易の為替リスク、保護貿易主義の台頭により、新興国の貿易黒字も減少しつつある。
 世界の貿易収支はバランス化に向かっている。

 また、世界の投資収益率、投資・貯蓄ポートフォリオ、リスク選好度などは変化しつつあり、これも世界の資金流動とプレミアムレベルに影響を与えるだろう。

 要素の「数」によるメリットから、要素の「効率」によるメリットへの転換は、国家発展の原動力・メカニズムの変化であり、発展方式のアップグレードとも言える。
 低コストや安価な資本というメリットが無くなった後、中国は技術革新、人的資本の蓄積、知的財産権保護、全要素生産率の向上などによりコスト上昇のプレッシャーを緩和し、資源・要素の配置を最適化し、バリューチェーンのローエンドから徐々にミドル・ハイエンドへと上っていかなければならない。
 どうあれ、非効率的な経済成長モデルに別れを告げることは、中国経済にとって長期的な試練となるだろう。
(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/RR)


 「先進国が主導してきた世界の需要が大きく減少し、需要不足・供給過多という構造的な矛盾が現れた 」
と、これは分かるのだが。
 「中国経済の短期成長にとっては需要が重要だが、長期成長には供給が重要となってくる
っていうのはどういうことだろう。
 「長期的な供給が需要を決定し、需要の増加は供給能力を超えてはならない」
とくると、ほとんど解釈不能になってくるのだが。
 これ、資本主義の論理ではないと思うのだが。
 というより、まったく経済理論でもない。
 政治理論なのかな。
 「**をしてはならない」
という気いまわしは、はるか昔、中国文化革命で日毎に聞いていたセリフ。
 自由な思考を強制停止させ、足並み揃えて念仏題目を唱えていた。
 後ろ向きにして、脳内を空白化させるしろもの。
 相当に硬直した、ダイナミズムのない真っ青なカビが生えるほど静的なもの。

 まさか、これが新体制の政治経済理論というのではないだろうな。
 見通しがつかないので、古い殻に閉じこもろうとしているのだろうか。




【新・闇体制発足】



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