2012年11月28日水曜日

日中の空母競争が開始、日本の技術が中国をリード

_


● 中国海軍空母「遼寧艦」



サーチナニュース 2012/11/28(水) 08:59
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1128&f=politics_1128_001.shtml

日中の空母競争が開始、日本の技術が中国をリード

  カナダの軍事誌『漢和ディフェンスレビュー』は、「日中両国による海上での大・中型空母の競争が始まった」と伝えた。同誌は日中両国の艦載機・艦載兵器などの現状を比較し、日本の一般空母の先進技術は中国海軍をリードしていると指摘した。
 中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。以下は同記事より。


  海上自衛隊は2012年1月、満載排水量が2万7000トン、標準排水量が1万9500トンに達する新型軽空母「22DDH」の建造を開始した。
 同空母はひゅうが級ヘリ空母を基礎として開発される。

  一方で、中国海軍では空母「遼寧艦」が海上試験を完了し、日中両国の海軍が空母で競争する時代に突入したことを意味する。
 22DDHはヘリコプター搭載護衛艦と称されているが、各種指標を見る限りでは、イタリア海軍の軽空母「カヴール」の同級艦と言える。

  日本の22DDHがF―35B艦載機を艦載できるならば、軽空母として見なされる。
 軽空母はまず、甲板の耐熱性能、離着陸の重量の条件を満たす必要がある。
 日本は強化型甲板を敷設することが可能であるため、前者が問題になることはない。

  またF―35Bの最大離陸重量は27トンに達するが、22DDHの2万7000トンの排水量を見る限り、大型艦載機の離着陸も容易なため、後者が問題になることもない。
 22DDHは必要に応じ、12機以上のF―35Bを艦載可能だ。

  中国の遼寧艦は24機のJ―15戦闘機を艦載できる。
 J―15とF―35Bは同世代の戦闘機ではなく、性能にも差がある。
 J―15は主に制空権の維持に用いられ、F―35Bはより強力な攻撃・戦闘能力を持つ。
 後者は高いステルス性と、成熟したフェーズド・アレイ・レーダーを持ち、空中戦でJ―15に先制攻撃を仕掛けることが可能だ。

  しかしJ―15のレーダーに発見された場合、F―35Bのステルス性能は効果を失う。
 短距離のドッグファイトにおいて、J―15は上昇、スピード、急旋回などの面で優勢を占める。

  F―35Bは、ロシアや中国の現役空対空ミサイルの性能を上回り、AIM―120C、AIM9X、IRIS―Tなどの対空ミサイルを搭載できる。
 そのため8機のF―35Bの総合戦闘力は、24機のJ―15と比べて遜色がない。

  また中国が国産空母の建造を開始すれば、日本は22DDHのアップグレード版、排水量が3万7000―4万7000トンに達する標準中型空母を建造する可能性が高い。
 同中型空母は約24機のF―35Bを艦載可能で、中国の艦載数と同水準に達し、品質の面で優勢を占めることになるうえ、日本の 22DDHのレーダー、艦隊式システムが中国海軍の空母に劣ることはない。

  22DDHと遼寧艦の登場は、日中両国による海上大・中型空母の競争がすでに開始されたことを示す。
 日本の一般空母の先進技術は、依然として中国海軍をリードしていると言えよう。




レコードチャイナ 配信日時:2012年11月27日 18時19分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66858&type=0

技術立国・日本、「空母でも中国より上」―カナダ軍事誌

 2012年11月26日、米華字メディア・多維新聞によると、中国が独自に開発したとされる艦載機「殲15(J-15)」による空母への離着艦訓練が成功し、世界的に注目を集めているが、カナダの軍事誌・漢和ディフェンスレビュー(漢和防務評論)は25日、
 空母に関する技術でも日本は中国を大きく上回っていると伝えた。

 海上自衛隊はヘリコプターを搭載する「ひゅうが型護衛艦」(DDH)を土台に満載排水量2万7000t、基準排水量1万9500tの軽空母である「19500t型護衛艦」(22DDH)を2012年1月から正式に建造しており、中国が空母「遼寧」の試験航行を完了させたことで、日本と中国は海上戦力において「空母時代」に入った。

 自衛隊が艦載機とするF-35Bは第4次F-X計画で選定されたステルス性を持つ多用途戦闘機で、中国の殲15よりも優れたステルス性、レーダー探知能力を持つことから先制攻撃が可能だとされるが、短距離戦闘になれば運動性能に優れる殲15が有利な状況になる。
 搭載機数は中型空母の「遼寧」が大きく優り、搭載機数の少ない軽空母よりも艦載兵力で上回るが、今後日本が軽空母の基準排水量を3万7000tあるいは4万7000tと大型化させる可能性や大型レーダードームを持つE2-2000空中警戒機を艦載する可能性もあると指摘されている。

 現段階では日本の22DDHの指揮システムや武器システムは正式に発表されていないものの、優れたC4Iシステム、FCS-3A多機能レーダーの搭載など、今後日本の建造する軽・中型空母が中国の空母に後れをとることはなく、
 日本の技術は空母建造の面で中国海軍を依然リードし続けていると記事は指摘している。