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レコードチャイナ 配信日時:2012年11月27日 19時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66870&type=0
自省する中国人?
丹羽駐中国大使の離任会見、中国批判にも賛同意見多数―中国版ツイッター
2012年11月26日、丹羽宇一郎駐中国大使が北京の日本大使館で離任前の記者会見を行った。
戦後初となる民間出身の中国大使ということで特に注目を集めたが、在任期間は本人が発言する通り、
「尖閣で始まり、尖閣で終わる」
ものとなった。
2010年7月の着任後、9月には尖閣諸島沖で中国漁船と海上保安庁の衝突事件が発生。
大使交替が決定した今年9月には日本政府が尖閣国有化を実行に移し、中国では各地で反日デモが勃発。
在任中は常に緊張した日中関係に置かれることになった。
会見で丹羽大使は、日中関係の今後を「極めて厳しい」と憂慮するとともに、
領土問題では一切の妥協はできないとの見解と、
双方の対話の必要性を訴えた。
加えて、中国による“日本不要論”については「傲慢」とはっきり批判した。
日中の経済が相互に利益を得ている以上、助け合いは必然との考えからだろう。
中国に対して厳しい発言も出た会見だったが、“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトでは、これについて多くの意見が寄せられている。
驚くことに、そのほとんどが丹羽大使の発言を聞き入れ、支持するものであった。
先般の激しい反日感情はどこへ行ったのか?
以下、代表的な意見。
「お疲れ様でした」
「丹羽大使は道理をわきまえたお方だ。
惜しいのは、日本にこういう人物が少ないことか、あるいはすでに引退されているということだ」
「野田総理が丹羽さんの助言を聞き入れていれば、日中関係もこれほど後退することはなかったろうに。
彼の発言は中国人にとっても善意ある提言だよ」
「批判を受け入れるということも成熟度の指標」
「我々も客観的な批判を受け入れようよ。
直すべき点は改め、それがなくても一層努力する。
これは中国人がさらに大きな理想を成就する大前提だ」
「傲慢とは、無能で無恥でならず者で教養のない人のことだ」
「丹羽さんがおっしゃることが正論ということに間違いはない。
ただ、こうしたことは他人に言われて初めて気づくというものではない。
確かに、一部の中国人は傲慢で愚かですが」
「日本不要論への批判は、確かに正しい考えだと思います。
これを国難とか国民の恥とか論じる以前に、とにかく論じるべきは、
『口先で言う人は多いが、実行に移す人は少ない』
という現状です。
強くなりたいなら、口先だけではダメです。
他国に学び、自らの至らぬ点を認め、謙虚である勇気がなければ」
「海外に出たこともない井の中の蛙には、残念ながらこの真意は理解できないだろうね」
「後れているという事実も、格差の存在も、学ぶべきところも、助けていただくことも、みな事実。
ただ、最低限の尊厳だけは失いたくないね」
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レコードチャイナ 配信日時:2012年11月27日 16時12分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66869&type=0
「尖閣諸島で始まり尖閣諸島で終わる」、丹羽大使が退任会見―中国メディア
2012年11月22日、日本政府は木寺昌人氏を次期駐中国大使に起用することを決めた。
今月末の退任を前に丹羽宇一郎現大使が北京で記者会見を行い、日中関係は極めて厳しい時期にあると指摘した。
中国中央テレビ(CCTV)ウェブサイトが伝えた。
丹羽大使は自らの在任期間について
「尖閣諸島で始まり、尖閣諸島で終わる」
と述べた。
丹羽大使は10年9月の尖閣諸島海域での日中漁船衝突事件の少し前に就任し、2年4カ月間大使を務めた。
現在の両国関係については
「双方が大局に立ち、積極的に意志疎通をし、事態の発展を回避すべきだ。
双方共に自制と責任の意識を持つべきだ」
と表明した。
今月28日に帰国する丹羽大使は「今後はもう日中関係に貢献するすべもなくなる」と残念そうに述べた。
■丹羽大使在任中の大きな出来事
2010年
7月:就任
9月:尖閣諸島海域で日中漁船衝突事件
2011年
5月:温家宝首相が東日本大震災の被災地を訪問
9月:日本の人気グループSMAPが北京公演
12月:野田佳彦首相が訪中
2012年
4月:石原慎太郎氏が尖閣諸島の国有化を提言
6月:丹羽大使が石原発言を公に批判
7月:日本政府が尖閣諸島国有化の方針を決定
8月:香港の尖閣防衛活動家が尖閣諸島上陸
9月:日本政府が尖閣諸島を国有化
中国の深センなどで反日デモ
西宮伸一氏が次期駐中国大使に任命されるも急逝
日中国交正常化40周年記念式典が中止に
11月:木寺昌人氏が次期駐中国大使に
(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)
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サーチナニュース 2012/11/28(水) 10:25
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1128&f=politics_1128_003.shtml
丹羽前大使「中国は傲慢」
…中国ではなぜか「日本は傲慢」と報道
丹羽宇一郎前駐中国大使は26日、離任に際して行った記者会見で、中国に存在する「日本の力はいらない」との声を「非常に傲慢だ」などと批判した、。
中国共産党系のインターネットメディア人民網は27日付で、同発言を
「日本企業は中国を必要としていないという言い方は、非常に傲慢だ」
との小見出しをつけて報じた。
同記事は環球網、中新網など、中国の有力ニュースサイトが転載した。
丹羽前大使は、日中関係における問題点について、中国側に
「日本の力はいらない。(日本に)借りなくてもやっていける」
という声が「私も耳にし、目にしている」と指摘。
「経済に対する傲慢な態度」、「(日本との関係を失っても中国が)やっていけるという考えは非常に傲慢だ」
と批判した。
さらに、“傲慢な見方”は過去の日本にもあったと紹介。
1990年代の日本に「米国の力はもういらない」、「自分たちだけで十分にやっていける」との声が出たことを例として
「歴史をみれば分かるように、世界というものはお互いに経済的に助け合っている。」、
「自分の国益を害してまでということではなくて、お互い助け合ってやっていかざるを得ない」
と述べた。
中国経済の現状については
「まだまだ未熟な部分はたくさんあります」、
「日本から学ぶべき点は多々あります」、
「単に工場を作って、効率よくそれを動かすことだけが経済ではない」
などとの考えを示した。
丹羽前大使の記者会見は、中国の多くのメディアが取り上げた。
記事は全体として、
「釣魚島に始まり釣魚島に終わった任期だった」、
「日中関係の改善に尽力した」、
「緊張の局面にあって、日中双方が自己の責任の重大さを認識せねばならない」
と、丹羽前大使が両国関係のために努力したとの論調で、好意的に紹介した。
丹羽前大使が、中国に存在する対日観を率直に批判した「傲慢だ」との発言部分は、発言主旨とは逆の「日本企業は中国を必要としていないという言い方は、非常に傲慢だ(日本企業不需要中国的説法非常傲慢)」との小見出しで紹介した。
本文部分では、おおむね丹羽前大使の発言に沿った訳であり、「逆の意味の小見出し」をつけた理由は不明だ
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