2012年11月25日日曜日

新版パスポート問題が拡大:インドは特殊ビザで対抗か


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●中国の新版パスポートが自国の領有権主張に沿った地図を掲載している問題が拡大している。インドは中国人向けの特殊ビザを制作。対抗して自国の主張をアピールしている。写真は中国の新版パスポート。



レコードチャイナ 配信日時:2012年11月25日 10時33分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66799&type=0

<続報>
新版パスポート問題が拡大=インドは特殊ビザで対抗か―中国メディア

2012年11月、中国の新版パスポートが自国の領有権主張に沿った地図を掲載している問題が拡大している。

今年5月、中国はパスポートを改定。ICタグを採用した新版パスポートを導入した。しかしパスポートに掲載されていた地図が南シナ海のほぼ全域を中国の領海として表示していることが判明、ベトナムがひそかに改善を申し入れていた。この事実が報じられ、フィリピンも抗議するなど、騒ぎは拡大している。

23日、環球網はインドも抗議の列に加わったと報じた。パスポート掲載の地図には中印の係争地が中国領土として明示されている。インドは対抗処置として中国人向けに「特殊ビザ」を作成したという。ビザにはインド側の主張による国境線が明示されたインド地図が掲載されている。

また23日付北京青年報によると、ネットにはベトナム当局が新版パスポート所持者に対して入国ビザ発行を拒んだケースがあるとの情報が書き込まれた。交渉の末、ベトナム当局はビザを発行したが、パスポートにビザを貼ることを拒否。別紙にビザを貼ることで「新版パスポートを認めていない」との意思表示をしている。



レコードチャイナ 配信日時:2012年11月24日 12時25分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66769&type=

<続報>
新版パスポートで領土主張、中国のやり口にベトナム、フィリピン、台湾が抗議―中国紙

2012年11月23日、環球時報によると、中国の新版パスポート問題が波紋を呼んでいる。

今年5月、中国は新版パスポートを導入したが、フィナンシャル・タイムズの報道により思わぬ問題を抱えていることが明らかになった。パスポートに掲載された中国地図には南シナ海に中国側の主張に沿った領海線を描いており、フィリピンやベトナムなど周辺国が領有権を主張する海域をも中国領海として明示している。ベトナムは水面下で訂正を求めて交渉を続けていたが、報道を受けてフィリピン政府も抗議に加わった。

さらに問題は台湾にまで飛び火した。パスポートには天安門や万里の長城など有名観光地の図案が掲載されているが、その中に台湾の日月潭、清水断崖も描かれている。中国関連業務を統括する台湾行政院大陸委員会は、中華民国の存在という客観的事実を無視する行為だと抗議。一方的な現状変更と受け取られるような行為はやめるべきであり、ようやく手にした中台関係改善という成果を後退させる結果にもなりかねないと警告した。



レコードチャイナ 配信日時:2012年11月23日 8時44分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66747&type=

南シナ海は中国の領海=パスポートに隠されたメッセージにベトナムが抗議―中国

2012年11月22日、フィナンシャル・タイムズ中国語版は記事「新版中国パスポート掲載の地図にベトナム抗議」を掲載した。

今年5月から中国では新版パスポートの発行が始まった。ICチップ入りの電子パスポートとして話題となったが、導入から半年がたった今、新たな問題が発覚している。パスポートには中国地図が掲載されているが、南シナ海については中国の主張そのままのラインを明記している。

この新版パスポートに入国許可のハンコを押せば、中国の領有権主張を認めたと受け止められかねないとして在北京ベトナム大使館は中国政府に抗議。フィリピン政府も在マニラ中国大使館に抗議した。南シナ海以外にも台湾の観光地2個所の図案が掲載されており、「一つの中国」を強調する内容となっている。

なお、記事では尖閣諸島に関連した図案や地図があるかどうかについては触れられていない。



レコードチャイナ 配信日時:2012年11月27日 0時43分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66845&type=0

<続報>中国がパスポートで領土主張、ベトナムは「取消スタンプ」で対応―英メディア

 2012年11月25日、英BBC中国語版サイトによると、中国政府が周辺国と領有権で対立する地域を自国領土と記載した地図を新版旅券(パスポート)に印刷・発給している問題で、ベトナム当局はこのほど、中国国境の入国管理拠点で同パスポートを“拒否”する措置をとり始めた。
 問題のパスポートが出された場合は「取消」のスタンプを押し、改めて別の用紙で査証(ビザ)を発給するもの。
 パスポートのページに入国許可スタンプを押さないことで、中国政府に対し抗議する。

 問題のパスポートに記載された地図は、ベトナムだけでなくインド、フィリピンなどと領有権を争っている地域をすべて「中国の領土」と表記している。
 これに対し、フィリピンのデルロサリオ外相は22日、中国側に厳重抗議。ベトナム外務省報道官はすでに中国政府に抗議し、記載内容の誤りを改めるよう求めたとしている。
 さらに、インドも反対を表明したほか、台湾当局も有名観光地の日月潭が中国のパスポートに記載されていることに反対の声を上げた。

 これに対し中国当局は、新版パスポートは国際基準を満たしていると主張。
 各国に理性的な対応を求め、国際交流を阻害する行動を取らないよう要求している。


 もし、尖閣諸島が中国の領土と記載されたパスポートが使われたらどうならのか。
 日本政府は、そのパスポートを向こうとするわけにはいかないだろう。
 とすると、
 「尖閣諸島は日本の固有領土です」
と漢文で書いたシールを提出された中国パスポートに貼るか、それともスタンプをその地図のうえにべったり押すか、だろうか。


レコードチャイナ 配信日時:2012年11月29日 13時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66930&type=0

領土主張の新パスポート、国民からも不満―中国

 2012年11月27日、英BBCによると、中国政府が新たに発行を始めたICチップ付きパスポートが国際的な紛糾の火種となっており、中国国民の間からも不満の声が出ている。
 パスポートに印刷された地図で、周辺国との間で領有権で争われている地域が中国の領土として描かれている。

 中国政府は問題となっている地域・海域は中国のものであり、たとえ領有権が争われているとしても地図に中国の領土として描くのは当然だとしている。

 新パスポート発行を受け、中国との間で領有権を争っているフィリピン、ベトナム、インドなどが抗議して対抗策を打ち出しており、新パスポートを所持している中国人に対して
 「ビザのスタンプをパスポートに押さない」
などの特別な規制措置が取られている。

 こうした状況に中国国民の間でも議論が活発となっている。
 あるネットユーザーは
 「正規の手続きを踏まないで、わざわざ紛争を悪化させるなど愚の骨頂、物笑いの種だ
と指摘。
 また、
 「領土問題は政府が解決すること。
 一般市民を領土紛争の最前線に立たせるようなことをするな
という意見や、
 「パスポートに印刷する必要はない」
 「中国のパスポートはもともと使い勝手が悪いのに、余計なことをしないでくれ
といった意見も。

 中国政府は印刷された地図について、特定の国・地域を対象にしたものではないとし、関係国に理性的な態度で冷静な対応を求めている。


 昨今やたらとトラブルを引き起こす中国。
 これから周辺国とうまくやっていけるのかね。
 というより、
 中国は周辺国を巻き込んだ戦争をけしかけ、一気にアジアを占領し、
 アジア中華帝国の建設
をしようとしているのではないだろうか。
 それだけ素晴らしい構想があるとしたら、ちょっと愉しみなのだが。


サーチナニュース 2012/11/30(金) 11:39
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1130&f=politics_1130_009.shtml

係争地を自国領とした旅券…中国報道「反発されたが影響なし」


  中国の新しい旅券(パスポート)に係争地域の地図や観光地が中国領として記載されているとして周辺国が抗議している問題で、ベトナムとフィリピンは新旅券を無効としつつも入国は拒否しない方針を示した。
 新旅券を持つ中国人に対しては査証(ビザ)を別の書類に記載して発給するなどの対応を取る方針だが、中国人が該当国に入国する際に支障は出ていない。
 中国新聞社が報じた。(写真は「CNSPHOTO」提供)

  ベトナムは、新旅券に南シナ海が中国領であるかのように表示されていることに反発しており、ベトナム首都ハノイのノイバイ国際空港入国管理課では、新旅券の入境ビザへの押印を拒否する方針だ。
 査証(ビザ)は別の書類に記載して発給する一方で、新旅券を持ったままの入国は拒否しない。

  フィリピン外務省は28日、ベトナムと同様の対応を取ることを発表した。
 別紙の査証申請書に押印し、新旅券への押印を拒否することで、中国の南シナ海に対する領有権主張を認めない姿勢を示すためだ。

  ベトナム、フィリピン、インドの中国大使館によれば、現時点で新旅券を保有する中国人の入国拒否は確認されていない。

  中国の新旅券をめぐって米国も懸念を示しており、米国務省のヌーランド報道官は
 「わが国は中国の新旅券が法に則った公文書であると認めるものの、新旅券に入国スタンプを押すことは中国の主張を認めることを意味するものではない」
と述べた。



東京新聞 2012年12月1日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012120102000085.html

比、越 押印を拒否 中国新旅券に対抗措置

【バンコク=寺岡秀樹】
 東南アジア諸国連合(ASEAN)の一部加盟国と中国が領有権を争う南シナ海問題で、
 フィリピンとベトナムは、南シナ海の大半を自国領とする地図が記載されたことを理由に、
 中国の新パスポート(旅券)にスタンプを押印しないことを決めた。

 中国の温家宝首相は先月、ASEAN首脳に紛争の平和的解決のための「行動規範」策定に向けた対話継続に前向きな姿勢を示したばかり。
 発言とは裏腹の中国の強硬姿勢に反発が高まっている。

 現地からの情報などによると、フィリピンは二十八日、新旅券に押印しない理由を
 「中国の主張を正当化している印象を与えるため」
と説明し、国際法に反する行為だと強く反発。
 新旅券の代わりに、別の査証申請書に押印すると発表した。
 さらにデルロサリオ外相は二十九日、南シナ海のスカボロー礁に中国の監視船がとどまっていることについて
 「艦船引き揚げで合意したのに中国は約束を履行していない」
と非難。
 四月から両国の艦船が二カ月間にらみ合った後、フィリピンは引き揚げたが、中国は撤退していない。
 事態はいったん沈静化したかに見えたが、フィリピンはこの機会に顕在化させることで、中国の「侵害行為」をけん制した。 
 新旅券に押印しないことを決めたベトナムも、自国の統治権を侵害しているとして中国を非難。
 これらの動きに対し、南シナ海問題の仲介役を担っているインドネシアのマルティ外相は地元紙とのインタビューで
 「中国の行為は(南シナ海問題の解決に)逆効果だ。行動規範の実現に専心すべきだ」
と発言。
 対話継続が困難になりかねない行為に中国側が及んだことに遺憾の意を表した。



ANNニュース 2012-11-30




サーチナニュース 2012/12/01(土) 13:32
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1201&f=national_1201_008.shtml

【中国BBS】わが国には友好国が少ない「四面楚歌状態だ」

  中国大手検索サイト百度の掲示板に
 「中国には友好国が少ないような気がするんだけど」
というスレッドが立てられた。
 スレ主が投げかけたこの質問に対して様々なコメントが寄せられている。

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  スレ主は、フィリピンやベトナムなどとの南シナ海をめぐる対立で、中国に助け舟を出してくれる国がほとんどいないように思えると述べ、中国の友好国はいったいどこなのかと尋ねたところ、次のようなコメントが寄せられた。

●・「わが国は孤立する運命なのだ」
●・「世界観や価値観が他国とは違うからね」
●・「わが国はこれまでもずっと孤立しているし、これからも自分の道を歩むのだ」
●・「社会主義とは高貴な孤独である」

  など、孤立していることを厭わないという意見が多く寄せられたほか、国家に友人はいらないという意見もあり、
●.「国家間には利害関係しかない」、
●.「中国は単独で世界に挑戦しているのだ。
 清王朝の時もそうだし、いまも同じだ」
というコメントがあった。

  スレ主は中国の友好国が少ないと嘆いているが、
●.「われらが兄弟パキスタンは支持してくれている。
 釣魚島(尖閣諸島の中国側通称)を中国領と認めた最初の国だ」、
●.「アフリカの兄貴たちはオレらの友達だぜ。
 彼らは俺たちのために発言してくれる。
 ただ彼らが話すことは誰も聞いてくれないけど」
いう意見があった。

  そのほかの意見には、
●.某党があんなにもたくさん悪いことをしたのに誰が友人になりたいと思うか、
●.中国の地政学や歴史が現在の四面楚歌状態を決定づけてしまった、
●.中国も米国のように強大な国になれば友人が少ないという問題を解決できる、
などの意見があった。

  中国が現在、領土・領海をめぐって争っている国は、
インド(チベット南部地区)、
ベトナム、
フィリピン、
マレーシア、
ブルネイ(スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)のほか、
日本、(尖閣諸島、中国名:釣魚島)、
ブータン、
韓国(蘇岩礁、韓国名:離於島)
などがある。



レコードチャイナ 配信日時:2012年12月1日 17時31分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66998&type=0

領土主張の新パスポート問題で中国を批判、「争いを悪化させるのみ」―インドネシア


●11月30日、南シナ海など係争地の領有を示す地図を掲載した中国の新版パスポートが、領有権を争う直接の関係国だけでなく、周辺国の批判も引き起こしている。

 2012年11月30日、南シナ海など係争地の領有を示す地図を掲載した中国の新版パスポートが、領有権を争う直接の関係国だけでなく、周辺国の批判も引き起こしている。
 インドネシア政府は、中国のやり方は争いを悪化させる可能性があるとの考えを中国政府に伝達するという。
 環球時報(電子版)が伝えた。

 インドネシアのマルティ外相は
 「こうしたやり方は逆効果で、紛争の解決にはまったく役立たないだろう。
 中国政府が関係国の反応を見るための行為であり、誠意に欠ける」と批判した。

 こうした動きに対し、中国外交部の洪磊(ホン・レイ)報道官は28日の定例記者会見で、関連各国に対し、新版パスポートの地図について深読みしすぎないよう求め、中国は引き続き関連各国と意思の疎通を図り、健全な外交の発展を促進していくと主張した。

 また、中国外交部はこれより先に、
 「新版パスポートのデザインはいかなる国にも照準を合わせたものではないため、関係国は理性的に対応してほしい。
 中国も関連国との対話を維持し、各国人員の正常な往来を確保することに同意する」
と強調していた。


 だんだん中国も苦しくなってきているし、言い訳もあいかわらず一人よがりでセコい。
 おそらく、何もわかっていないのだろう。
 自分さえよければすべてよし
ということなのだろうが、それでは大国にはなれない。
 大国には大国の品性が必要だろう。
 まだまだ、中国には時間が必要である。








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