2012年11月27日火曜日

中国の地雷:大卒者の失業増大の懸念

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●26日、中国教育部はこのほど、2013年度の大学卒業予定者の就職情勢とその対策に関する通知を発表。「卒業後の就職は一層複雑で厳しい状況になる見込み」と指摘している。写真は24日、天津市で開催された新卒者向けの就職説明会。


 大学生の失業というのは社会を危うくする。
 「職よこせ」になる。
 どこの政府でも政策的に一番ウエイトをおいているのは失業対策だ。
 社会主義国家は失業がないことによって安定しているが、中国は資本主義を取り入れた。
 その結果として失業が発生するとなると、社会不安ののタネを撒くことになる。
 景気不景気に左右されないシステムとしての社会主義である。
 民主主義は個人に一票が割り当てられ、とりあえずは国民の意見が繁栄された民主主義だが、社会主義はそうはいかない
 一部の独裁者によるシステムであり、そこは失業がない、職に困らないということで名目的に信任さている。
 もしその信任が履行されていないとなると、どういう結果を招来することになるか。
 大学生の失業増大は、社会の地雷になる可能性がある。
 ちょっと心配である。


レコードチャイナ 配信日時:2012年11月27日 19時45分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66850&type=0

来年の新卒者700万人に、さらなる氷河期到来か―中国

 2012年11月26日、中国教育部(教育省)はこのほど、2013年度の大学卒業予定者の就職情勢とその対策に関する通知を発表。
 「同年度、中国の大学卒業生は今年より19万人増の699万人に達し、卒業後の就職は一層複雑で厳しい状況になる見込み」
と指摘している。
 北京のタブロイド紙・京華時報が伝えた。

 さらに同通知は、
 「中国国内の経済の基礎はまだしっかりと固まっておらず、社会全体で就職難となっている」
と指摘。
 また、
 「同年度の大卒者の初期就職率を安定させ、就職人数を継続的に増加させる」
ための方法として、都市部・農村部の最下部組織や中小企業、沿海部に比べ発展が遅れている中・西部地域などへの大学生の就職を奨励する。
 また、教育部直属の師範大学の授業料などを免除された優秀な学生の就職状況を重視し、新卒者向けの就職イベント「双選会」や関連の政策を着実に実施し、小中学校での職に就くことができるようにする。
 そして、重大科学研究プロジェクトで卒業生が助手を務めることができるよう大学が取り計らうことなどを挙げている。
(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/内山)




レコードチャイナ 配信日時:2012年11月27日 9時53分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66826&type=0

最大競争率、実に7645倍!
いい暮らし夢見て、受験者が国家公務員試験に殺到―中国

 2012年11月25日、中国中央電視台(CCTV)の報道によると、同日午前に開始した2013年度の国家公務員試験に参加した実際の人数は約111万7000人だという。
 国家公務員局の統計では、試験に参加しなかった者を含めた全応募人数は150万人を超えていた。

 改革開放初期の中国では公務員人気はそれほど高くなかったが、近年は税収が増えたおかげで待遇も改善され、人気はうなぎ上りに。
 公務員になれば良い暮らしができると思っている人が多く、抜群の安定性も大きな魅力の1つといえる。

 今回は140機関あわせて2万人あまりを採用する予定で、前年より2000人あまり増加する。
 最も人気がある職種の競争率は7645倍だという。





レコードチャイナ 配信日時:2012年12月19日 20時52分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=67635&type=0

修士卒でも月給3万円、地下の6畳間暮らし―北京市

 2012年12月19日、中国伝媒(メディア)大学科学研究機構はこのほど、中国の大学院生の就職状況は困難とするデータを発表。
 文科の卒業生46.3%が、専攻と一致する仕事が見付からず、学んだことが活かせていないとした。
 また、「全国高校(大学に相当)卒業就職状況」のデータによると、大学院生の就職率が2009年より3年連続で学部生(4年制大学)を下回った。
 さらに、大学院受験熱も高まるばかりで、2012年、全国修士課程の入学試験を受けた学生の総数は、前年比9.6%増の169万6000人に達した。
 北京の夕刊紙・北京晩報が報じた。

■北京市で暮らす地方出身者、修士卒でも厳しい生活

 高学歴を誇るにもかかわらず、苦しい生活を余儀なくされている若者の姿は、北京という街で生活することの厳しさを象徴している。
 温和でおとなしい性格の徐波(シュー・ボー)さん(27歳男性)は、2010年にバイオエンジニアリングの修士課程を修了した。
 見知らぬ来訪者である記者にも応対が丁寧で、教養が見て取れた。
 ただ、修士という学歴の話になると、ばつが悪そうな顔で、
 「ただ家を借りるために大家に気に入られたくて、『学歴は言うに及ばない。ここでは、誰も重視しない』と言った」
とトーンを下げた。

 山東省済南市付近の農村出身の徐さんが北京市に来て借りたのは10平米(約6畳)の部屋で、シングルベッドと折り畳み式洋服タンス、それに机を置くといっぱいだ。
 家賃は「インターネットや光熱費込みで1カ月800元(約1万円)」。
 「1カ月分の家賃を毎月払うだけでよく、数か月分を事前に払う必要はない。
 市の中心から数kmの場所でこの条件だったらいいほう」
という。
 地下にこのような部屋が数十部屋並び、共同の洗面所とトイレが2カ所ある。
 ドアを開けるたびに、トイレのいやなにおいが鼻を突く。

■基本給3万3000円

 徐さんは、
 「北京に来てから行った就職フェアは最終学歴や大学、専攻学科、社会経験を競う修士課程や博士課程の卒業生でいっぱいだった。
 とにかく、雇用者側も今、受け入れのハードルを高くしている。
 僕たちみたいに、地方の大学の修士課程を卒業していても、競争に勝てない」
と肩を落とす。
 自身の専攻と一致する仕事にこだわっていたため、北京市に来て半年は無職だったという。

 そして、手元のお金も底をつこうかという時、今の私営の食品会社を見つけた。
 徐さんは
 「化学検査員なので、専門ともほぼ合致している。
 保険料を引かれた後の基本給は月2500元(約3万3000円)」
と話すが、学部卒の卒業生も修士も、新入社員は一律2500元スタートであることに当初少し納得いかなかった。
 また、
 「人事部の担当者は、『技術のレベルや仕事ぶりを重視している』と言っていた。
 昇給を願うなら、業績を上げなければならない」
と話している。

 今は、修士でも基本給2500元スタートという現状を受け入れ、
 「自分の気持ちを整理して、ゼロからスタート」
と前向きに語っている。

■修士で両親の期待も大、「実家には戻れない」

 同じく地下で部屋を借りている河南省出身の劉桐(リウ・トン)さんも工科系大学で文系の修士号を取得したが、置かれている状況は徐さんよりもさらに厳しい。

 法学修士という学歴を持つ劉さんは取材に対して、
 「企業は学部の出身校が名門かどうかをみる。
 最初の学歴が重要。
 大学のランクも重要で、採用条件に『985工程(中国教育部が1998年5月に定めたもので、中国の大学での研究活動の質を国際レベルに挙げるために、限られた大学に重点的に投資していくとしたプロジェクト)に認定されている大学の修士課程修了者以外はお断り』と書いている企業もあるほど」
と切実に話していた。
 また、
 「自分の修士号の価値は高くない」
とし、
 「大学院生だった3年間、周囲の友人の多くがオンラインゲームや韓国ドラマに夢中で、自分も適当に論文を書いて卒業した」
と語った。

 社会に出ると、悠長なことは言っていられなくなり、「公務員試験を2回受けた」というがいずれも「失敗」。
 「営業や不動産仲介業者、家庭教師などもやったが、どれも続かず、今は、小さな弁護士事務所で助手をしている」。
 しかし
 「法学修士といっても、弁護士資格がなければ雑用しかできない。来年司法試験をうけるつもり」
だという。

 このように2~3000元(約2万6000~3万9000円)の給料をもらって、地下の借家に住み、なかなか将来のめども立たないが、「実家には戻れない」という。
 「都市の人には分からないだろうけど、僕達を待ち受けている現実とはそのようなもの。
 北京であくせく働いて、時々家族にお金を送っていれば、両親の顔も立つ。
 地元に戻るなど両親には決して受け入れられない」。
(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/内山)









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